No.14 2006年7月
マインドファースト事務局:
 〒761-0121 香川県
高松市牟礼町3720-238
  TEL:090-2828-7021
  087-845-1715(夜間)
 http://www.mindfirst.jp/
マインドファースト通信
マインドファーストは,メンタルヘルスユーザー,家族,臨床心理士,精神保健福祉士,看護師,保健師,医師などからなる団体で,メンタルヘルスの推進と心のケアシステムの充実に向けて活動を行っています。

「精神病の早期発見と回復のために−あなたにできること−」改訂増補版刊行
 先月号でもご紹介いたしましたが,香川県国分寺町(2006年1月高松市に合併)では,2004年度から初期精神病地域支援サービス事業が実施されております。
 国分寺町が,本事業の一環として冊子「精神病の早期発見と回復のために−あなたにできること−」を監修するにあたり,マインドファーストは,原稿の執筆を担当しました。
 マインドファーストは,このたび一般の方に広くご利用いただくために,同名で冊子の改訂増補版(A5版 25頁)を刊行いたしました。詳しくは,ホームページ「書籍のご案内」をご覧下さい。(M.H)
6月の例会に出席されたNさんからのお便り その2
福祉経済学−福祉と対価−
 「福祉は金にならない」という神話は崩壊した。障害者自立支援法が施行された2006年は歴史的な年になると思う。「今後,支援センターや作業所を利用したら利用料を取られるようになる」という噂があるが,現実のものになるであろう。サービスをただで受けるというのは資本主義社会の大前提から外れていると思う。これからは福祉施設でもサービスの一層の向上が求められる。顧客満足度の高さが求められる。そうなるために,種々の施設を作りにくくしている規制も撤廃してほしい。行政からの補助金だけを当てに何の建設的なサービスも提供しない施設はどんどん淘汰されて,本当に利用者が満足する施設が生き残っていくのが望ましい姿だ。(N)
定例会報告
7月11日(火),香川県立保健医療大学において2006年度第4回定例会が開催されました。今回,新しい方の参加もあり,「精神科医療のセカンドオピニオン」「統合失調症の新薬の効果」「精神障害者退院促進支援事業の評価」等,精神科医療を取り巻くホットな話

題について,いろいろな立場からのディスカッションが繰り広げられました。トータルメンタルヘルスを目指すマインドファーストでは,様々な人々の立場や視点を取り入れ,今後の活動に活かしていきたいと考えています。また,このような活動に興味のある方の参加をお待ちしています。(Y.S)
例会こぼれ話
 6月8日に発売された新しい作用機序の統合失調症の治療薬「エビリファイ(Abilify)」の陰性症状(やる気がしない,何も興味が持てないといった状態)に対する有効性に話しが及ぶにいたり,出席者の中には,自分も飲んでみたいと,AbilifyがあたかもAbilityの万能薬でもあるかのような期待がふくらみました。そもそも陰性症状とはなにかをあらためて考えさせられる場にもなりました。(m.h)

定例会のご案内
開催日時:毎月第2火曜日 18:00〜20:30
会   場:香川県立保健医療大学 研究室
        香川県高松市牟礼町大字原281-1
参加方法:非会員の方の参加も歓迎いたします。
会場等の都合で日時を変更する場合がありますので,
あらかじめ事務局へご確認ください。
あなたもマインドファーストのメンバーになりませんか
 マインドファーストでは,メンタルヘルスの向上を図る事業をおこなうため,一人でも多くの方のご協力を必要としています。メンバーになっていただける方は,(1)氏名 (2)住所 (3)電話番号 (4)E−メールアドレス(メールでの連絡をご希望の方) (5)正会員,賛助会員,団体会員のいずれかのご希望の旨をご記入の上,事務局へご郵送下さい。随時電話等での入会も受け付けております。
編集後記:日本は,長年世界の流れに逆行し,ハンセン病者と精神病者に対して隔離収容政策をとってきました。国際社会では,国対国との関係におけるexclusion(排除)という手法は,排除しようとする側の孤立を招くということを最近学びました。(H)



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