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マインドファ-ストでは,グループカウンセリングと個別相談の事業化に向けて準備を行なっておりますが,とりわけ相談の質を左右する相談員の資質要件につきましては,「マインドファースト家族精神保健相談員資格認定規則」に定める認定基準と育成計画に基づき保証してゆくことを定めております。
こうした中で,2007年3月8日(木),同認定規則が定めるところにより,第1回家族精神保健相談員認定委員会が持たれました。すでに履歴書等の書面が提出されている4名の候補者について,当日は,家族精神保健相談員資格認定委員会運営マニュアルに基づき,認定作業が行なわれました。
その結果,今回は,いずれの候補者も,マインドファースト家族精神保健相談員としての資格要件を満たすことから,4名が相談員として認定されました。今後は,事務手続きを経て,正式に相談員として登録されることになります。(M.H.) |
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英語の「schizophrenia」は,ギリシャ語の「Skhizo(分裂)」と「Phren(心)」を合成したもので,日本語訳の「精神分裂病」の原語ともなったものです。わが国では2002年に,「精神分裂病」の呼称が,社会的にも医学的にも不適切だとして,日本精神神経学会が「統合失調症」へ変更しました。
2006年10月,英国でも,セントラル・イングランド大学のマリウス・ローム客員教授や,マンチェスター大学のリチャード・ベントールらが,英語名schizophreniaという名称が,脳の疾病による様々な異なる症状を同じ名前のもとにひとくくりしてしまい,医学的に不適切で,社会的にも問題が大きいと指摘し,名称の変更を訴えております。マンチェスター大学のポール・ハマースレー氏も,schizophreniaの概念が,科学的でないうえに,schizophreniaと診断をつけられることによる社会的打撃が大きいことから,「Schizophreniaの名称撲滅キャンペーン(CASL: |
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Campaign to Abolish the Schizophrenia Label)」を立ち上げ,運動を開始し,多くの医師や研究者が同調しているとのことです。
統合失調症の原因としてドーパミンの調節異常が考えられることから,「ドーパミン異常調節症」という名称が提案されているようですが,一方で,古いスティグマ(烙印)を新しいスティグマに置きかえるだけで,問題の解決にならないという声も上がっています。(M.H.) |
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月14日(水),高松市男女共同参画センターにおいて,定例会が開催されました。高次脳機能障害,パーソナリティ障害,精神病の早期発見と予防などについてのわかりやすいセミナーの開催や,精神医療ユーザーの話しを聞く機会を持ちたいという要望が出る中で,これからは,例会での意見をマインドファーストの理事会等に諮り,事業として反映して行く必要があるのではないかとの意見が出ました。
また,今後の例会の持ち方として,会員等への個別の案内,あらかじめテーマを定めての周知,マスメディアなどの広報媒体の活用などの提案がありました。(M.H.)
次回例会は,4月11日(水)午後6時から,会場は高松市男女共同参画センターで行なわれます。 |
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マインドファーストでは,メンタルヘルスの向上を図る事業をおこなうため,一人でも多くの方のご協力を必要としています。メンバーになっていただける方は,(1)氏名 (2)住所 (3)電話番号 (4)E−メールアドレス(メールでの連絡をご希望の方) (5)正会員,賛助会員,団体会員のいずれかのご希望の旨をご記入の上,事務局へご郵送下さい。随時電話等での入会も受け付けております。 |
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編集後記:これまで,統合失調症の有病率は,どの社会でも約1%であると,おざなりな言われ方がされてきましたが,実は,都市部と農村部での違いや,研究によって0.33%から15%のばらつきがあり,統合失調症と診断されることだけで,その予後を予測することはできないと言われております。(H) |
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