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マインドファーストは,2008年度から新規事業として,毎月,ひきこもりの家族を抱えている人たちの支援グループ「おどりば」と,自殺で大切な人を亡くした人たちの支援グループ「サバイビング」を開催いたします。その第1回例会が,それぞれ4月2日(水)と4月20日(日)に開催されました。
今日わが国で社会問題になっているひきこもりは,当人自ら相談機関を訪れることはほとんどなく,そのため,家族がその対応に疲れ,不安になることが少なくありません。そうしたときには,グループミーティングで同じような問題を抱えた家族同士がその体験を共有することによって,より良い対応ができるようになることがあります。「おどりば」は,こうしたことを狙いとして行われるグループミーティングで,毎月第1水曜日の午後7時から9時に開催されます。
また,「サバイビング」は,自殺で大切な人を亡くした遺族が対象です。自殺が,残された人たちに与える衝撃は想像以上に大きく,それによって心理社会的影響を被る場合が少なくありません。自殺によって引き起こされる遺族の複雑な感情に対処し,さまざまな障害を克服して,新たな生き方を見つけるきっかけとするためのグループでの話し合いです。「サバイビング」は,毎月第3日曜日の午後2時から4時まで行われます。
グループミーティングは,マインドファースト相談事業部フォークス21(家族メンタルサポートセンター)が主催で行います。フォークス21は,「21世紀の家族」とか「21世紀の親しい人々」という意味で,NPOマインドファーストの技術援助のもとに,ご家族が抱える心の健康課題について,現在,上記2種のグループによる相談をおこなっています。
参加される方には,グループミーティングで話されたことをグループミーティングの中だけにとどめ,他の場所では話さないという守秘義務を厳守していただきます。また,参加申込みのさいに,お名前と連絡先を聞かせていただきますが,グループミーティングへの参加は匿名でも可能です。
参加をご希望される方は,下記のところへお申込み下さい。 |
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なお,月によって開催日時及び会場が,変更になる場合がありますので,詳しいことは,事前にお問い合わせ下さい。 |
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9月10日から12日までの3日間にわたり,オーストラリア,メルボルンのコンベンションセンターにおいて,「精神的健康の増進と精神及び行動の障害の予防に関する世界会議」が開催されます。
この会議は,2000年12月のアトランタでの初回開催以来,ロンドン,オークランド,オスロと隔年に開催されてきました。今回のメルボルンで第5回を迎えます。
今日,精神的健康の増進と精神及び行動の障害の予防は,広く教育,身体的健康,司法,芸術,技術工学,人権などの分野で取り上げられるようになっており,もはや健康問題における周辺課題ではなく,中心課題ともいえます。こうした趣旨のもとに,今回の会議では,研究,政策及び実践面において,精神的健康と社会経済的因子との関連について議論が行われます。(M.H.) |
2008年度定期総会のご案内 |
2008年5月12日(月)午後7時から,高松市男女共同参画センターにおいて,2008年度マインドファースト定期総会が開催されます。議事は,以下に示すとおりです。
・2007年度事業報告
・2007年度収支決算報告
・監査報告
・2008年度事業計画案
・2008年度収支予算案
・役員改選 |
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編集後記:国が財政的危機に陥ったとき,余裕のある者がリスクを吸収して危機を乗り切るというのが,成熟社会のあり方だと思います。障害者自立支援法と言い,後期高齢者医療制度と言い,スケープゴートによって集団の危機を回避するやり方は,最も未分化な手法と言えるのではないでしょうか。(H) |
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