マインドファースト相談事業部フォークス21
運営要綱と倫理規程の策定作業に着手 |
対人援助に関わる人は,自分のしていることが,相手にとってどれぐらい意味があることなのか,もっと他のやり方はないのか,日々の実践の中で自らへの問いかけを求められます。
医聖ヒポクラテスの誓いに,“Above all, do no harm.”(何よりも害をなすなかれ)という有名な言葉があります。医師の介入がかえって害を及ぼすことがあるとの自戒をこめた言葉です。これはすべての対人援助に通じ,近年広がりつつある心のケアにおいても「do
no harm」が基本であることは言うまでもありません。
マインドファースト相談事業部フォークス21では,技術面及び倫理面から業務の質を管理してゆくために,その基本指針となる運営要綱と倫理規程の作成作業をすすめております。(M.H) |
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6月16日号のタイム紙に,「米軍の秘密兵器−薬物武装した兵士」とでも邦訳したらよい特集記事が掲載されています。
イラク・アフガニスタンでは,テロリストが潜むと思われる民家にロケット弾を打ち込み踏み込んでみると,子供靴やオモチャが散らばっている。このような場面にたびたび遭遇し,米兵の間に軍務に支障をきたす者が増えている。カウンセラーのもとを訪れると,「うつ病」とか「PTSD」といわれ,抗うつ薬の服用をすすめられる。こうしたことが日常化しつつある。米政府当局も,兵士が抗うつ薬を服用して軍務につくことを黙認しているが,背景に現地でメンタルヘルスの仕事に従事する人たち自身の燃え尽きや人材不足があるという。
5月に開催された第104回日本精神神経学会総会でも,ここ数年わが国の医療現場におけるうつ病という「みなし診断」の氾濫と抗うつ剤の使用量の急速な増加が問題になりました。
現代社会では,悲しみや自責感といった人間的な感情を麻痺させるために抗うつ薬が使用され,人が「当たり前に悩む」能力まで奪われつつあるとすれば大きな問題です。少なくとも,日々の生活の営みや仕事の場を戦場にするために,抗うつ薬を服用することだけはあって欲しくないものです。(M.H) |
マインドファースト
7月の心の健康オープンセミナー |
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2008年度心の健康オープンセミナーのご案内 |
プログラム
開 催 日 |
テ ー マ |
講 師 |
2008年
7月 9日(水) |
思春期のメンタルヘルスについて |
臨床心理士
島津 昌代 |
9月17日(水) |
やさしい統合失調症の話 |
精神科医
花岡 正憲 |
11月12日(水) |
精神病の早期発見と回復のために |
保健師
中村 照江 |
2009年
1月14日(水) |
生活習慣病とメンタルヘルス |
糖尿病専門医
冨岡 幸生 |
3月11日(水) |
心の病と社会参加 |
保健師
中添 和代 |
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場 所:高松市男女共同参画センター |
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日 時:奇数月第2水曜日18時30分〜20時30分
(ただし,9月は第3水曜日) |
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事前申込は必要でありませんが参加費として500円が必要 |
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2008年10月20日から22日まで,オーストラリア,メルボルンにおいて,国際初期精神病協会(IEPA)主催の第6回初期精神病国際会議が開催されます。この会議は,1996年,第1回が同じメルボルンで開かれ,以来2年ごとに開催されているものです。
1990年代から,精神病状態をきたした若者に対して,より良い予後と二次的な心理社会的間題の発生の予防をねらいとして,早期に予防的介入を行なうプロジェクトが世界各国で試みられるようになりました。特に精神病の初回エピソード(FEP)への介入のあり方が,その後の回復過程を大きく左右することから,世界中の多くの臨床家と研究者の関心が集まり,今日では,最大級の国際会議の一つとして数えられるようになっています。
今回のテーマは,「初期の介入−次の波」で,初期精神病に関する最近の研究成果と臨床面での進歩を踏まえ,各分野における今後の発展の可能性について議論が行われます。
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編集後記:「誰かにとめて欲しかった」 無差別殺傷事件の容疑者の言葉です。昨年の自殺統計が出ました。1年間に自殺した人は,全国で33,093人,過去2番目に多い数字です。ここにも,「誰かにとめて欲しかった」人たちがいるかもしれません。とめないといけないのは,私たちのあらゆる生活部面における人と人とのつながりを損なうような社会のあり方かも知れません。(H) |
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