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マインドファーストから講師派遣
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今年度から,精神障害者地域移行支援特別対策事業が開始されました。香川県では,本事業の一環として,精神保健福祉センターが,地域移行推進員等養成講座をはじめました。これは,6回にわたり講義,演習,地域実習などをとおして地域移行推進員(自立支援員)の養成を行なうものです。初日の7月31日は,マインドファーストから講師が派遣され,28名の受講者に対して「新しい精神保健の動き」と題して講義とグループワークが行なわれました。
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*精神障害者地域移行支援特別対策事業
現在,精神病床に入院している約32万人のうち,約7万人が受入条件が整えば退院可能な者とされている。障害福祉計画の基本指針には,「2012年度までに受入条件が整えば退院可能な精神障害者が退院することを目指す」とあり,2012年度までを集中的取組期間として退院・退所及び地域生活への定着に向けて,計画的な障害福祉サービスの整備や退院促進支援事業による退院支援が行なわれてきた。こうした中で,地域生活への移行と定着を支援するための体制づくりには,総合調整機能の強化が必要であることが指摘されるようになった。
こうしたことから,2008年度からは,従来の精神障害者退院促進支援事業を見直し,「精神障害者地域移行支援特別対策事業」として,地域移行推進員を指定相談支援事業者等に配置し,退院・退所及び地域定着に向けた支援を行うとともに,精神障害者の退院促進・地域定着に必要な体制整備の総合調整を行う地域体制整備コーディネーターの配置を行うこととした。これにより,障害福祉計画に基づく退院可能精神障害者の地域移行及び医療計画に基づく精神病床の削減の着実な達成を目指すものである。
*地域移行推進員(自立支援員)
病院や施設における対象者のニーズに沿った地域移行支援を推進するために,退院や施設退所に向けた啓発活動や個別の支援計画の作成,院外活動に係る同行支援といった個別支援を担当する。2008年度から「精神障害者退院促進支援事業」から「精神障害者地域移行支援特別対策事業」への事業名変更に伴い,これまでの自立支援員も地域移行推進員と呼称が変更された。(M.H) |
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マインドファーストから3名派遣 |
9月10日からメルボルンにおいて,「精神的健康の増進と精神及び行動の障害の予防に関する世界会議」が開催されます。今回は,精神的健康と社会経済的因子との関連について,3日間にわたり,研究,政策及び実践分野ごとのセッションが持たれます。マインドファーストからは,3名が出席を予定しております。(M.H) |
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プログラム
開催日 |
テ ー マ |
講 師 |
2008年
7月 9日(水) |
思春期のメンタルヘルスについて |
臨床心理士
島津 昌代 |
9月17日(水) |
やさしい統合失調症の話 |
精神科医
花岡 正憲 |
11月12日(水) |
精神病の早期発見と回復のために |
保健師
中村 照江 |
2009年
1月14日(水) |
生活習慣病とメンタルヘルス |
糖尿病専門医
冨岡 幸生 |
3月11日(水) |
心の病と社会参加 |
保健師
中添 和代 |
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主 催:マインドファースト |
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後 援:高松市 |
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場 所:高松市男女共同参画センター |
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日 時:奇数月第2水曜日18時30分〜20時30分
(ただし,9月は第3水曜日) |
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事前申込は必要でありませんが参加費として500円が必要 |
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編集後記:日本もようやく精神科病床削減の時代に入ったようです。ただ,先進欧米諸国が入院患者を地域で支える方向で病床を減らして行ったのに対し,わが国では,総合病院や公立病院が,入院患者を別の精神科病院や施設へ移すといった人道上も問題が大きいやり方が目立ちます。(H) |
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