マインドファースト ファクトシートシリーズ
- マインドファーストでは,自殺予防や自殺者遺族支援・メンタルヘルスに関するファクトシートを発行しております。
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【ファクトシート一覧】
-自殺予防1- 自殺を考えている人とその家族や友人のために
-自殺予防2- 自殺に関する神話 10の間違い
-自殺予防3- 若者を自殺から守るために
-自殺予防4- 自傷行為を防ぐために
-自殺予防5- 科学的有効性が確立している「うつ病の心理的治療」
-自殺者遺族支援- 大切な人を自殺で亡くされたあなたのために
-メンタルヘルス1- 精神疾患の事実と誤解
-メンタルヘルス2- 心理的外傷
-メンタルヘルス3- ストレスマネジメント
-メンタルヘルス4- 若者と摂食障害
-メンタルヘルス5- 大規模災害とメンタルヘルス
-メンタルヘルス6- 子どもと親の愛着関係愛着障害からの回復のために
-メンタルヘルス7- 子どもの発達が気になる方に
-ピアサポートと回復-
-自殺予防1- 自殺を考えている人とその家族や友人のために
自殺を考えるからといって、人として、劣っているとか、弱いとか、欠陥があるということではありません。本当に死にたいと思っているのではなく、今の苦痛に耐えられなくなっているのです。大切なことは、今の問題がいつまでも続くわけではないということ、そして、一時的な問題を解決するのに、取り返しがつかない方法を用いてはいけないということです。今は、わけがあって、この方法しか思う付かないでしょうが、すぐに役に立ち、これからもずっと有効な別の方法があります。
-自殺予防2- 自殺に関する神話 10の間違い
自殺をめぐる神話(事実とは異なる間違った考え)は少なくありません。世間一般の自殺をタブー視する傾向や自殺ということに対する激しい感情反応からくる場合もあれば、自殺に強い関心がある人や自殺予防に取り組んでいる人たちの善意による場合もありますが、いずれにしても不正確で誤解を招く危険性があります。
-自殺予防3- 若者を自殺から守るために
生きることが苦痛で、抱えている問題が余りにも大きすぎると思ってしまうことがあります。そんなとき、若者の多くは自殺を考えます。しかし、ほとんどの場合、計画を立てたり実行に移したりすることはありません。しかし、情緒的あるいは身体的に耐え難い苦痛とか、望みが持てないような困難や状況の中では、自殺を考えることが、現実的な解決手段であるように感じる若者もいます。
-自殺予防4- 自傷行為を防ぐために
自傷行為(self-harm)とは、自分に対して痛みや傷を故意にもたらすことに関連した何らかの行為のことで、通常は、苦悩や痛みを伴う感情をやり過ごそう(cope with)とするための非常手段として行われます。
-自殺予防5- 科学的有効性が確立している「うつ病の心理的治療」
うつ病については、今日、100種を超える治療法やアプローチが試みられていますが、効果が確立されていないものも少なくありません。抗うつ薬による治療は、科学的にもその有効性は認められていますが、軽症うつ病には推奨されず、また副作用が問題になる場合があります。一方、対話療法としても知られている心理的治療は、うつ病を抱えた人の否定的思考パターンを変化させ、問題対処能力を向上させるので、生活上のストレスや葛藤をよりよく扱えるようになります。心理的治療は、うつ病の回復に役に立つだけでなく、再発予防にも役に立ちます。今日、うつ病には20種以上の心理的治療が用いられていますが、ここでは、試験段階のものや効果が曖昧なものではなく、科学的に高い有効性が認められ、特に副作用や弊害の報告もない4つのタイプの心理的治療をご紹介しておきます。
-自殺者遺族支援- 大切な人を自殺で亡くされたあなたのために
愛する人との死別は、大きな心の痛みを伴う出来事です。しかし、それが自殺であったとき、家族や身近な人々が体験する悲しみと嘆きの感情は複雑で様々です。
-メンタルヘルス1- 精神疾患の事実と誤解
精神疾患になるのは、限られた人だけでしょうか?
精神疾患は、一般的な病気です。例えば、統合失調症であれば、人生のある時期に罹る割合は、100人に1人で、双極性感情障害(躁うつ病)は、100人に2人とされています。一般に、20%の人が、人生のある時期に何らかの精神疾患を経験するとされています。
-メンタルヘルス2- 心理的外傷
トラウマになるショッキングな出来事に遭遇したら
外傷的な出来事を経験することは、誰にとってもショックで、心理的苦痛を伴うものです。それは交通事故のこともあれば、地震や洪水など自然災害の場合もあります。また、暴力の被害にあったり、性的被害をこうむったり、虐待を受けたり、テロや戦争、拷問やいじめなどのこともあります。こうしたことの直接的被害者になることもあれば、誰かがこうした目にあっているのを見ることによって傷つくこともあります。多くの外傷は予期せず起こるため、ほとんどの場合、人にはその備えができていません。普段の経験の範囲を超える出来事は、激しい感情を引き起こし外傷となり得ます。外傷になる出来事が何であれ、こうした体験はやり過ごすことが難しいことがあります。
-メンタルヘルス3- ストレスマネジメント
ストレスは、ある出来事や状況に対する反応です。それはプラスのこともあれば、マイナスのこともあります。ストレスは、日常生活には普通にあることで、仕事、家族、人間関係と関連していることがあります。心配を引き起こし、人の考え方や感じ方に影響を与える何かが起きているということを通常意味します。
-メンタルヘルス4- 若者と摂食障害
摂食障害とは、単に食事量が極端に多いとか少ないということではありません。摂食障害は、心と体に影響を及ぼします。食べ物、体型、ボディイメージ、運動、ダイエットなど多くの生活因子が関わってきます。摂食障害には、いくつかのタイプがあります。神経性無食欲症と神経性過食症は、よく知られているものです。摂食障害は、男女ともに罹り、こうした健康問題が若い世代に及ぼす衝撃は、極めて深刻で、時には、命にかかわることもあります。しかし、こうした健康問題であることに早く気がつき、早期に適切な治療を行なえば、良好な結果が得られます。
-メンタルヘルス5- 大規模災害とメンタルヘルス
回復のためのセルフケア
天災・パンデミック・戦争・経済危機などに直面すると、多くの人が冷静さを失います。
こうした脅威の中で日常性を取り戻し、生き抜くためには、効果的なセルフケアが必要です。
セルフケアは、トラウマ(心に受けた傷)からの回復を促す上で大切な要素です。自分自身のため時間を取り戻し、健康的なライフスタイルを確保することが、コミュニティとのつながりを維持するために役に立つからです。
災害時とその回復過程では、丁寧に自分自身を扱うことが非常に大切です。研究によれば、自分自身だけでなく他の人に対して思いやりを持てることは、自信を取り戻し、回復力を高め、良好な精神的健康を促進することが明らかになっています。
災害時にあなたが経験する感情や態度は、いずれも自然な反応です。何よりも、あなたが普段とは異なる時を経験したこと、そして回復期に入っても厳しい時を過ごさざるを得ないのは、自然なことだということを認めましょう。
-メンタルヘルス6- 子どもと親の愛着関係愛着障害からの回復のために
愛着障害からの回復のために
「愛着(アタッチメント)」とは、「特定の人に対する情緒的なつながり」のことです。
「愛着障害」とは、親や養育者など重要な他者との愛着形成がうまくいかないことで現れる困難の総称です。
なんらかの対人関係や社会性に困難がある人の中には、その愛着形成に問題がある場合が少なくないと言われています。
-メンタルヘルス7- 子どもの発達が気になる方に
わたしたちは、何をすべきで、何をすべきでないか
子どもとは元来正常であり、ある時点で何らかの問題があっても、それを越えて成長します。
非常に短期間で、劇的に発達的変化を遂げます。
育てにくさや言葉の遅れ、保育園や学校での気になる言動など、子どもの「言動」そのものを医療の対象とすることは、正常とされる領域を縮小させてしまい、他の見方が入る余地がなくなる恐れがあります。
子どもの発達が気になるとき、わたしたちは、何をすべきで、そして何をすべきではないのでしょうか。
-ピアサポートと回復-
ピアサポートは、苦難を経験し、困難を乗り切ってきた人たちだからこそ、同じような立場にある人たちに対して、役に立つ支援や励ましや希望や助言を与えることができるという信念に基づいています。精神的健康の回復過程は、精神的健康問題を抱えた人に対して、その潜在能力を存分に成就させるための真剣な努力を通して、地域でその人らしい意味のある生活が送れるようにする、言わば治癒と自己変革の旅でもあります。
マインドファースト事務局
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