第121回理事会報告
日 時:2015年3月9日(月)19時00分~21時00分
場 所:高松市男女共同参画センター 第7会議室
事務連絡並びに報告に関する事項:省略
議事の経過の概要及び議決の結果
第1号議案 香川県共同募金会の助成事業に関する事項:香川県共同募金会より,平成28年度事業の助成事業の要綱が届き,当会が申請する方向で継続審議となった。
第2号議案 2015年度自殺予防関連事業の情報収集に関する事項:事務局より,新たな情報は得ていないとの報告があった。
第3号議案 活動費規定に関する事項:担当理事が原案を作成中であり,継続審議となった。
第4号議案 家族精神保健相談員資格制度施行細則に関する事項:担当理事が原案を作成中であり,継続審議となった。
第5号議案 2015年度事業計画及び予算案に関する事項:事務局より2015年度予算案が提出された。単年度の収支差額としてはマイナス1,165,000円の予算となり,普及啓発事業のマインドファースト通信は2か月に1回の発送の予算とすることが承認された。また,寄付金の具体的収入見込み,ピアサポートラインの予算,相談事業予算,電話のナンバーディスプレー,インターネットのプロバイダー料金,相談室の賃借料などについて議論がなされ,継続審議となった。
第6号議案 相談事業およびマインドファーストの活動の広報に関する事項,第7号議案 居場所づくりに関する事項,第8号議案 2015年度役員改正に関する事項,第9号議案 調査研究事業「子どもの喪失体験について」に関する事項:いずれも審議未了。
編集後記:自殺予防や未遂者支援に大切なことは,当人が困っている問題や自殺する気があるかなどについて,ストレートに尋ねることとされます。自殺について語ることは,自殺を行動に移す可能性を下げます。ただ,この時留意しておくべきことは,絶望や救いがない感情を表現させることは避けることです。これから起こりもしない将来を語ることは,思考レベルの問題であっても,それが現実と思いこんで,自殺行為につながることがあるからです。戦争は,老人が始め,若者が死に,女性が泣き,そしてまた老人が語ると言われます。戦争の事実や過去の戦争を語ることは,これからの戦争の抑止につながります。ところが,ある時,若年老人がこれからの戦争や「戦争のつくりかた」を語りはじめるようになることがあります。これからの戦争の仕方を語ることは,閉塞感,絶望感の中で自殺の仕方を語るに似て,これから起こりもしないこと,起こさなくてもよいことが,現実になるというおそれがなくもありません。戦争の事実を語ることと,〇〇事態などと言葉遊びともいえる思考レベルの話しであっても,これからの戦争を語ることは,全く次元が異なることだと思います。(H)