新しい人づくりは一朝一夕にかなうものではない。人集めの苦労が比較的少ないこともあり,遠来の著名人や特定分野の第一人者を招いて,講演会を開催することが好まれがちである。こうした学習方法が,必ずしも無駄だとは言わない。しかし,セレブの美辞や学者のアカデミズムだけで,人は育たないことも事実であろう。日頃から地域社会の課題に取り組んでいる人たちが,知恵と経験を持ちより学び合う場をつくる。生活者の視点を大切にしたパートナーシップこそ人づくりの原点である。人材育成のノウハウの開発や人材育成事業をプロデュースできる人を育てることも課題である。活動の場づくりやフォロー体制も欠かせない。人材育成事業も多様化しつつあり,この分野は,当分,百花繚乱ならぬ玉石混交は否めない。育てる側も,育つ側も,しばらくは試練の時である。
日時:2010年3月8日(月)午後6時30分〜9時00分
場所:高松市男女共同参画センター 第1会議室
議事の経過の概要
事務連絡および報告:省略
第1号議案 香川県地域自殺対策緊急強化基金事業費補助金申請に関する事項:対面型相談支援事業,普及啓発事業及び強化モデル事業の3事業について基金からの補助がおりることになった。事業実施に向けて,責任体制を明確にするために,事業ごとに担当者が定められた。
第2号議案 他NPO法人主催のシンポジウムへの後援ならびにパネリストの派遣依頼について:事業趣旨に賛同し,後援を行なうとともにパネリストを派遣することで了承された。
第3号議案 ファミリーカウンセラー養成講座・基礎コースについて:3月7日にチラシ発送作業,3月8日にはホームページへの掲載作業を行い公募が開始された。これに伴い今後の受講申込の受理体制について確認作業が行われた。
第4号議案 メンタルヘルスユーザーの拠点と作業所の開設について:若年のメンタルヘルスユーザーを対象に,当面場所を高松市男女共同参画センターとし,月1回2時間枠でインフォーマルな形で開催を試みることで了承された。
第5号議案 2010年度事業計画及び総会の準備に関する事項:5月10日の総会に向けて,2009年度事業報告ならびに2010年度事業計画を各担当理事でまとめるよう理事長からの指示があった。
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編集後記:ある「ひらめき」が,形をなして人の動きとなるまでには,いわば議論と試行錯誤のprimordial soup(原始スープ)とも言えるステージが必要な場合があります。気が遠くなるほど長く感じられることがあっても,これは確かな何かを生み出すためには避けて通れない時間のように思います。(H) |
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