2012高松市男女共同参画市民フェスティバル参加報告
11月22日(木)から27日(火)(23日は除く),2012高松市男女共同参画市民フェスティバルが開催された。これは,高松市男女共同参画センターに事務局を置いた同フェスティバル実行委員会の企画及び主催で実施されたものである。39回目を迎えた今回は,「つながろう世代を超えて〜安心安全なコミュニティづくり〜」をテーマに,防災・減災と男女共同参画に関するシンポジウムを始め,市民企画のワークショップやパネル展示,被災地支援物品販売など,多彩な行事が行われた。
高松市男女共同参画センターの登録団体であるマインドファーストは,広報活動の一環として,また,メンタルヘルスユーザーのインクルージョン活動の一つとして,今回は,パネル展とワークショップにエントリーした。
パネル展:
高松市役所1階市民ホールで開催されたパネル展は,祝日及び土曜と日曜を除いた11月22日から27日まで開催され,22の団体のパネル展示が行われた。
マインドファーストのパネル展は,メンタルヘルスユーザーを中心に協議を重ね,「利用者本位のメンタルサポートシステムの充実に向けて活動をおこなっています」をテーマに,メンタルヘルスに関する啓発を目的としてパネル展示を行った。ブースには,各種の事業を分かりやすく紹介したポスターを展示するとともに,カウンセリングをはじめマインドファーストの活動を紹介したチラシやブロシュールなど約10種類の紙媒体の設置を行なった。また,ピアサポートライン,心の危機の相談,自殺者遺族のグループミーテシングについては,PRカードの設置配布も行なった。
ワークショップ:
11月23日を除く22日から26日の間,高松市男女共同参画センターにおいて,19のワークショップが開催された。その中で,「ホッと一息カフェ〜煎れたてコーヒーとスイーツでホッとしませんか」のテーマを掲げたマインドファーストは,24日と25日の両日,11時から16時まで,同センター情報交流室でカフェをオープンした。
多くの者がカフェ運営は未経験でもあり,メンタルヘルスユーザーをメインスタッフとして,24日,25日それぞれ,午前と午後のシフト枠を設け,4つの班編成を組んで対応した。
事前準備には,必要物品の購入に加え,コーヒーの煎れ方を学ぶ時間を持った。また,NPO法人Csクリエーションの作業所「コスモスベイカリー」の協力で,コーヒー豆,コーヒーメーカー,そしてクッキーの提供を受けた。はじめてのトライアルであったが,カフェは盛況で,2日間で約100名の人々が訪れた。来客を接待できる喜びと,各種ワークショップへ参加する人たちと
も交流できる感動を体験できた2日間であった。
(文責:S.H., S.H.&M.H.)
第88回理事会報告
日 時:2012年11月12日(月)19時00分〜21時00分
場 所:高松市男女共同参画センター 第4会議室
事務連絡並びに報告に関する事項:省略
議事の経過の概要及び議決の結果
第1号議案 高松市男女共同参加市民フェスティバルに関する事項:パネル展には,5種類のブロシュール,チラシ,PRカード,ファクトシートを設置すること,また,カフェの当番は,現時点で確保されている人数で対応することで了承された。
第2号議案 ピアサポートラインの相談員認定に関する事項:担当理事が作成したピアサポーター資格認定規則案が示された。これを同資格認定規則原案として,引き続きメーリング上で確認しながら訂正作業を行なうことで了承された。
第3号議案 認定NPO法人の申請について:香川県地域自殺対策緊急強化基金事業助成金が,認定NPO法に定められた寄付金としての用件を満たすかどうかについて,今後,情報収集に当たることで了承された。
第4号議案 今年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業に関する事項:事務局より,10月までの支出とCSCの件数について別紙にて報告がなされ了承された。
第5号議案 2013年度自殺対策関連事業に関する事項:11月13日(火)に,担当理事が教育委員会へ情報収集のために出向くことで了承された。
第6号議案 グループホームネット香川のスーパービジョンの報酬に関する事項:スーパービジョン報酬のスパーバイザーへの支払い分については,メインスーパーバイザーとサブスーパーバイザーの按分比を8対2とすることで了承され,11月より施行される。
第7号議案 ファミリーカウンセラー認定証書紛失の再発行について:再発行に先立ち,請求者に対して,「再発行願い」の提出を求めことで了承された。
 編集後記:大学設置の許認可をめぐる文部科学大臣の発言が,議論を呼びました。大学を卒業したところで,社会には出て行けない。大学教育とは,さらに言うなら教育とは何かという肝心の議論が抜け落ちているからでしょう。わが国では,精神科病院へ入院したが社会に出て行けない多くの長期在院者を発生させました。かつての精神科病院の増設も,メンタルヘルスケアとはなにかという議論を置き去りにしたところから始まっています。ハコモノを造れば,人も社会も変わると信じて疑わないこの国の姿。ハコモノ神話は,許認可行政における本来の人づくりや地域づくりに向けての事前チェックと事後指導を曖昧にしてしまいます。「樹木が育つより早く学校が発展することはない。それが文化というものだ。それに,樹木の緑が人間を育てるということもある」とは,どこかで読んだ英国の教育行政家の言葉だったように記憶しています。(H)