第5号議案 活動費規定に関する事項:現在,相談事業において,医療機関等との関係連絡に赴いた時の活動費は保障されていない。フォークス21の相談に先立ち,医療機関等と関係連絡を行なった際の費用負担は,活動費規定に準じ,当面,当法人が負担することで承認された。また,今後起こりうる他機関との打ち合わせの際には,費用負担の扱いについて,関係者間で話しあいを持つことで承認された。
第6号議案 使途が制約されている寄付金の会計上の扱いに関する事項:共同募金の助成金は使途が制約されている寄付金ということになる。助成金で購入されたパソコン等は備品となり,減価償却の対象となる資産扱いになる可能性がある。備品扱いの基準について,今後情報を得ることが承認された。
第7号議案 2013年度の理事の事業担当に関する事項:別紙(ここでは,記事「2013年度通常総会報告」参照)のとおりに担当理事の決定について了承された。
第8号議案 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業に関する事項:4月1日付けで内示が出たことをうけ,申請書の提出の作業に入る。各事業担当者は申請書を作成し,事務局がとりまとめ,県へ提出することが承認された。
第9号議案 メンタルヘルスユーザーの居場所作りに関する事項:審議未了
壇上の演者のスピーチが終わりに近づくと,会場の何か所かに設けられたスタンドマイクの後ろに質問者の列ができはじめる。講演が終わると司会者は,質問者を順番に指名し,発言を促していく。待機している質問者が多く,予定の時間を越えそうなときは,「何番目以降の方は,あいにく質問をお受けすることができないかもしれません」と事前にアナウンスが行なわれる。こうした会議の場面をよく目にすることがある。よく目にすると言っても海外での会議の光景だ。会議とは,参加している人たちが,意見を交わし相互に啓発しあう場であるとの認識が共有されている。一方,普段私たちの身近なところで目にする光景はこれとはかなり様相が異なる。
先日,海外からの講師や国内の進歩的文化人とされる作家を招いて関西の大都市で開かれたメンタルヘルス関連のパネルディスカッションに参加したときのことである。パネルディスカッションの趣旨は,あるメンタルヘルスの今日的な課題について,さまざまな立場で支援を行なっている人たちと一緒に考えてみるというものであった。持ち時間内でのパネリストの発言が一巡し,後半のトークセッションは,参加者とこの課題をシェア(共有)していきたいとの司会者の挨拶ではじまった。しかし,司会者は,交互にパネリストの追加発言を引き出すことに終始,最後まで参加者との意見交換や質疑応答の時間を持つことはなかった。1時間半にわたるトークセッションの締めくくりの言葉は,「これからも皆さんとこの課題についてシェアしていきたい」であった。
講演会やシンポジウムの案内には質疑の時間を取ることが明記されていても,実行されなかったり,時間切れになって質問できる人が限られてしまったりすることが多い。「司会の不手際で質問の時間がなくなりました」は司会者の常套句になっている。「時間配分が悪くて時間がなくなりましたので,どうしてもこれだけは聞いておきたいという方がおられましたら,お一人か,お二人だけ」というのもアリバイづくりに聞こえる。